Triton400
無冷媒希釈冷凍機。全自動で20 mKまで冷却可能。14 Tマグネット付き。
マグネット電源のトラブルがありましたが、ようやく起動(2015/06)。
電気抵抗測定・熱伝導率・熱ホール伝導率測定ができます。
いまのところ、電気抵抗測定のみ一軸回転機構が使えます。
核断熱消磁冷凍機
超低温装置の写真。左:装置の低温部分。中央:核ステージ下の実験部分。右:超低温磁気トルク測定装置。ピエゾローテータをつかった一軸回転が可能になっています。
超低温冷凍機の模式図。希釈冷凍機と核断熱消磁冷凍機部分はZnのヒートスイッチによって熱接触をOn/Offできるようになっています。核断熱消磁部分に最大9T、その下の実験空間に最大15Tの磁場を発生させられる2つの超伝導マグネットが備えられています。
全長4m近くある旧石本研の巨大核断熱消磁冷凍機。
9Tの超伝導マグネットによって核断熱消磁をすることで1mK以下の実験ができます。希釈冷凍機単体でも8 mK近くまで冷えます。
さらに15Tの高均一超伝導マグネットが装備されているので超低温高磁場の実験が可能です。
共同利用による超低温ヘリウムの実験の他に強相関電子系の実験も可能です。
Oxford 16-18 T solenoid magnet
オックスフォード社製ソレノイドマグネット。仕様によると16T、ラムダを使って18Tまで出るそうですが、安全を見越して15Tまでの運用です。
OVCがリークしているために常にターボポンプで排気してます。これが止まるとあっという間に液体ヘリウムが無くなってしまいます。
下の希釈冷凍機か300K−VTIを装着することで広い温度範囲にわたっての実験が可能です。
Oxford Kelvinox TLM
試料をミクスチャーに漬けて実験することのできるtop loading cryostat。
主な仕様はBase temperature 40 mK, Cooling power 250 \( \mu \)W @ 100 mK
熱交換機のところがリークしていたために長らく使われてきませんでしたが、2014年の4月にようやく修理から戻ってきてくれました。
AST200
上床研から拝借している希釈冷凍機。非常に珍しいsorption pump を用いた冷凍機で、1 K pumpだけで運転できます。
最低温度のところで温度が振動してしまうのが難点ですが、20 mKまで冷えます。
最初マグネットはついていなかったのですが、旧石本研のシャア専用(?)12Tマグネットを改造して導入。